かすでん式小児歯科について
当院では地域での「虫歯ゼロ」を目指し、乳歯からの予防歯科に力を入れています。
乳歯は永久歯に生え変わるまで重要な役割を果たします
- 乳歯の虫歯が深くなると・・・その下にいる永久歯に影響が
- 乳歯を早期に失うと・・・歯の生えてくるスペースがなくなりガタガタの歯ならびに
- 乳歯で噛み合わせが悪いと・・・顎の成長に影響が
- 乳歯で虫歯菌が多いと・・・当然永久歯も虫歯になりやすく
などのトラブルが発生する割合が高くなってしまいます。
当院では永久歯が生えそろったときに虫歯になりにくい環境と、きれいな噛み合わせをつくることを目指して乳歯の治療にあたっています。
もちろん虫歯になってしまって、治療しなければならないけど
「暴れてしまうため、どこの歯医者さんも診てくれない・・・」
「抑えつけられて治療されるのは嫌だ・・・」
など、お困りの患者さまもゆっくりと治療に慣れてもらいながら進めていきます。
※ 緊急を要する処置や保護者の方のご要望により、ある程度の抑制を行うことはあります。
食生活と虫歯の関係
歯の表面を覆うエナメル質はお口の中の酸性度(pH)が5.4より低い酸性環境になると溶け出します。図のように歯は脱灰(歯が溶けること)と再石灰化(再び硬い歯が作られること)を繰り返しています。おやつをダラダラ食べたり、お口が酸性になりやすいドリンクを飲む方は、図の脱灰の部分が多くなり虫歯になりやすいといえます。
pHとは酸性かアルカリ性かの偏りを表す指標です。お口の中が酸性の状態に偏るほど虫歯になりやすいと、いわれています。特に前歯が虫歯になってしまったお子さまは、食生活に問題がある場合が多いので注意が必要です。
酸性よりの飲みものを飲んだ後はよくうがいをする、もしくはブラッシングをすることにより、予防効果を得ることができます。
お子さまのお口の成長の目安
0~1歳
7~8カ月頃、生え始めます。
口腔ケア
- 上の前歯が生えたら、離乳食後に指に巻いたガーゼや綿棒で歯をきれいにしましょう。
- 歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。
- 毛の部分が乳歯2本分の小さめの歯ブラシを選びましょう。
〜2歳
乳歯の奥歯が生えてきます。
口腔ケア
- 第1乳臼歯が生えてきたら、丁寧に磨きましょう。
- 大人のまねをしたがるので、歯みがきの習慣をつけましょう。
3歳
奥歯が20本全部生えそろい、噛む力がグンと増します。
口腔ケア
- 仕上げ磨きをしてあげましょう。
- ほっぺたをふくらませてブクブクうがいを練習しましょう。
4〜5歳
顎が大きくなって、歯の間に隙間ができてきます。
口腔ケア
- 自分で上手に磨けるように練習しましょう。
- 奥歯の歯と歯の間は、糸つきようじ(デンタルフロス)を使いましょう。
6歳
大人の歯が下の前と奥(第1大臼歯=6歳臼歯)から生えてきます。
口腔ケア
- 6歳臼歯は歯ブラシが届きにくいので、奥まで磨く練習をしましょう。
- 食後の歯みがきを習慣づけましょう。
- 仕上げ磨きをしてあげましょう。
フッ化物の応用について
フッ素は天然の食物に含まれる成分です。フッ化物塗布に使っているペーストは歯磨き剤に含まれる物よりも高濃度ですが、過剰に摂取(飲み込んで蓄積)しなければ問題はありません。フッ素の虫歯予防の効果は、さまざまな統計で証明されており、これを利用しない手はありません。
子どもに有効なケアグッズのご紹介
ホームジェル(う蝕予防ジェル)
ご自宅でフッ素を塗布できるように、当院では家庭用のフッ素ジェルを販売しております。
ホームジェルに期待される予防効果
- う蝕及び歯周病原因菌の発育防止
- 歯質の強化
- 再石灰化の促進
- プラークの抑制
ホームジェルの効果的な使い方
まずは、歯みがき!
ホームジェルを使う前に、いつものように歯みがきをしましょう。
ホームジェルで仕上げます!
歯ブラシにホームジェルをのせ、歯面全体に行きわたるように軽く磨いてください。
使用量は1回0.5g程度(1日2回使用)。
幼児(3~6歳)はその半分が目安です。
※届きにくいところは歯ブラシが届きにくい隣接面、矯正装置周辺、露出根面には、歯間ブラシやワンタフトブラシを使うと便利です。
使ったあとはうがいはせず軽く吐き出す程度
歯みがきの後、塗ってそのままお休みできます。
30分間はうがいや飲食をひかえてください。
Check-Up kodomo チェックアップ コドモ
日常使いに適した子ども用のフッ化物配合ペーストです。
いつもの歯みがきに加えてご使用ください(就寝前にも)。
ホームジェルの効果的な使い方
歯科用歯ブラシと同じ長さにCheck-Upペーストをのせる
口腔内をしっかりブラッシング
ブラッシング後、軽くは吐き出し、約5秒間、1回だけ口をすすぐ
フッ化物(フッ素)塗布
フッ化物には歯の質を強くしたり、虫歯病原菌の働きを抑える効果があります。
フッ化物を定期的に歯の表面に塗布することでむし歯になりにくい歯を育てていきます。
歯みがき指導について
虫歯予防は、毎日の歯みがきが重要になります。当院では磨き残しを確認するために、歯の染め出しをして、親御さんと一緒に歯ブラシの状態を見ていただき、歯科衛生士による歯みがき指導を行います。
母子感染について
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはないといわれています。つまり、食べ物の口移しや同じスプーンを使うことにより感染すると考えられています。
おしゃぶりに関して
開咬といって上の前歯と下の前歯に隙間ができてしまう状態になります。3歳までには卒業を目指しましょう。
どうしてもおしゃぶり癖がやめることができない場合は「バイターストップ」と、呼ばれる指に塗るお薬を使用する場合もあります。ただし、子どものストレスの現れでもあるので、無理矢理やめさせるのはやめましょう。
診療のご予約はこちら
口腔内のお悩みや、お口のことで気になることがあれば、
春日部駅東口隣の歯医者「春日部デンタルクリニック」にご相談ください。
当院では「患者さまへのご負担が少ない治療」を心掛けています。