こんにちは。 春日部デンタルクリニックです。

皆さまは日頃の食事で「よく噛む」ことを意識していますか？
よく噛むことは、食事を楽しむだけでなく、全身の働きを向上させ、身体の健康を維持することにもつながります。しかし最近では、硬いものをうまく噛めない人が増えています。
忙しいからといって飲料などの簡易な食事で済ませたり、時間短縮のために急いでご飯をかきこんで食べたりしている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、よく噛むことの大切さについて、お話しします。

噛む回数が少ないことによるデメリット

噛む回数が少ないと、さまざまなデメリットがあります。
特に、小さい頃から柔らかい食べものばかりを食べていると、顎の骨の成長が遅れやすくなります。
その結果、歯並びが悪くなったり、顎の関節の機能や噛むために必要な筋肉が弱かったりすることがあります。

そこで学校食事研究会では、「ひみこの歯がいーぜ」という標語を作り、よく噛むことの大切さを伝えています。

ひ　肥満予防

よく噛んでゆっくり食べると、脳の満腹中枢が働き、満腹感を覚えやすくなります。そのため、食べ過ぎを防ぐことができます。

み 　味覚の発達を促す

よく噛むことで、食べもの本来の味をしっかり感じることができます。

こ　言葉の発音がはっきり

よく噛むことで、顎やお口周りの筋肉を鍛えることができます。顎が発達すると歯並びが良くなり、正しい発音もできるため、会話もスムーズになります。

の　脳の発達を促す

よく噛むことで脳が刺激され、脳が活性化することで、記憶力や集中力アップにつながります。

歯　歯の病気を防ぐ

よく噛むことで唾液が多く分泌されます。唾液にはお口の中をきれいにする自浄作用があり、虫歯や歯周病予防にもつながります。
また顎が発達して歯並びが整うと、歯みがきで汚れを落としやすくなります。

が　がん予防

唾液には発がん性物質を分解する酵素が含まれています。そのため、よく噛むことでがん予防の効果も期待できます。

い　胃腸快調

唾液には消化を助ける酵素があり、よく噛むことで消化と吸収がしやすくなります。これによって、胃や腸への負担も軽くなります。

ぜ 　全力投球で体力向上

歯並びが整い、噛み合わせが良くなると、しっかりと歯を食いしばれるようになります。歯を食いしばれることで、スポーツで力を発揮しやすくなります。

まとめ

「ひみこの歯がいーぜ」の標語を通して、よく噛むことの大切さについておわかりいただけましたか。
よく噛むことは、毎日の生活の中で手軽にできる健康習慣です。食事のときは、一口につき30回を目安に噛むよう意識してみましょう。
また、しっかりと自分の歯で食事を楽しむためには、歯の健康を守ることが大切です。

当院では、定期検診やクリーニングなどで皆さまのお口の健康をサポートしています。お口の健康は全身の健康にもつながります。気になった方はお気軽にご来院ください。